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伊里前小学校5年生の工場見学

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5月31日は毎年受け入れている伊里前小学校5年生の工場見学の日でした。今年の5年生は32名の大人数です。昨年の5年生は20名で、今年の伊里前小学校5年生は南三陸町で一番多い学年だそうです。子供が多いと無条件に嬉しくなります。
今年の生徒にはある特長がありました。全員タブレット端末持参なのです。ネットリテラシーの育成目的で県からの補助により全員配布されたようで、コロナ禍でのリモート環境整備もあって配布が早まり、南三陸町は県でも早く整備された町だと先生から伺いました。画像を編集するスキルもすでに身に付けているそうで、なんとも羨ましい限りです。ネットで世界と繋がっている環境下では、東京も南三陸町も情報取得のタイムラグは無く、教育環境の地域各差も解消されていくのだと思うと、将来が楽しみでしかたありません。

ある生徒から「コロナの影響はありますか」と質問がありました。またある生徒からは「年商はいくらですか」と答えにくい質問。そこで、年商は〇〇だけど、コロナの影響で飲食店向けの需要が落ちて昨年より売り上げが落ちたことを説明しました。それだけだと悔しいので、お客さんが増えない環境下で無理に値下げなどをして販売数を増やそうとしても利益が減るだけで、コロナ禍のなかでは値上げをするか、製造原価を下げるのが正解で、売り上げは減ったけど昨年よりは利益が出たことを説明しました。もちろん5年生にわかるように簡単に説明したつもりなのですが、多分伝わってないと思います。将来会社経営する人もこの中から出てくるだろうから頑張ってとエールを送りましたが、思えば余計な講義でした。(生徒の個人情報保護の観点から画像の目元にはボカシを入れております)


牡蠣は4月以降も生食用になりました

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あまり知られていませんが、宮城県産の生かきの剥き身は、5月まで生食用として販売できるようになりました。2年ほど前に宮城県の取り扱い条例が変更となったためです。
殻付き牡蠣は、浄化することで1年中生食用での供給が認められておりましたが、剥き身にしたものは10月から3月までの6か月間だけ生食用としての供給が可能で、4月、5月は加熱用としての取り扱いとなっておりました。生食用の取扱期間延長の理由は、抱卵前の春先の牡蠣が一番栄養を蓄えて美味しいのに、生食できないのは勿体ないからです。
また、漁期を伸ばすことで生産者の所得向上を目指すこと、ノロウイルスの発生が少なくなる3月以降は身も大きくなり歩留まりが良くなるので、生産をシフトするといった狙いもあります。

生食用としての条件としては、規格3項目(一般生菌数、E.coli、腸炎ビブリオ)、ノロウイルス検査をクリアしなければなりません。最初は宮城県北部海域の漁協だけの取り扱いでしたが、今週からほとんどの漁協で検査に参加し、生食用としての提供が可能となりました。
何故ここにきて生食用としての上場が増えたのでしょうか。実は、ここにも新型コロナの影響があります。今シーズンは、緊急事態宣言の発出により飲食店需要が落ち込み、生産調整で1週間に水揚げされる量を抑えてきたために、本来は3月までに終漁となる浜が、4月になってもまだ海に原貝が残っているのです。それで、生食用としての提供を可能にすることで、消費の裾野を広げようとしたわけです。ただ、現在の量販店で生食用かきの取り扱いを継続しているのは一部で、今後も苦戦は続きそうです。

牡蠣の入札入力室
牡蠣の入札入力室

お客様から生かきに関するお問い合わせをいただくときに、当社工場で剥き身処理をしていることを前提とした質問を度々いただきます。当社では剥き身処理をしておりません。
漁業生産者が原貝を水揚げし、浄化し、処理場で剥き身にしたものが漁協共販に上場され、それを当社が落札し、袋詰めやパック包装にして出荷しております。牡蠣は生ものですから鮮度が命、入札も電子入札で即座に結果が開票され、各社が直ぐに持ち帰ることになります。
コロナ禍の中、今シーズンから入力室の席にアクリル板が立てられました。透明なアクリル板ですが、牡蠣業界の先行きは不透明です。


第2創業記念日

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もうすぐ3月11日、震災から10年が経とうとしています。長かったような、あっという間だったような、複雑な10年間でした。震災直後、2つあった工場と自宅を津波で流失し、途方にくれましたが、幸い従業員は皆無事でした。雇用を継続したくても工場が無い経営者が最初にしなければならないことは、まず従業員を解雇することでした。解雇通知がないと従業員は失業手当の申請ができないからです。もちろんパソコンもプリンターもありません。全員の分を手書きで作成しました。平成の森というグラウンドに従業員を集め、解雇通知を渡し、失業手当で食いつないで欲しいと話しました。新しいご縁があって他社に勤める人は喜んで送り出すし、1年後に工場を再建するつもりなので、その時にまた働きたいと思ってくれるならまた力をかして欲しい、と伝えました。

2012年3月4日、もうすぐ震災から1年になるその日、新工場が稼働しました。
嬉しいことに従業員は、ほとんど戻ってきてくれました。その時から3月4日は初心に帰る日と決めて、第2創業記念日としました。
毎年1年間の感謝を込めて、従業員に心ばかりのお弁当を配ります。今年は近くの「大衆食堂」さんにお弁当をお願いしました。今年1年皆が健康で暮らせますようお祈りして、いただきます、合掌。

外国人実習生のために生物を抜いて作ってもらったお弁当

わかめの入札会がスタートしました

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2月24日、気仙沼わかめセンターにおいて2021年産塩蔵若布の初入札会がスタートしました。

本来は2月16日に予定されていましたが、若布の成長が遅く、1週遅らせての開催です。24日を初回に宮城は1週間ごとに11回、岩手は3月16日を初回に北部、南部合わせて8回開催されます。若布業界の人でなければ入札がどのようにして行われるか情報に触れることはないと思うので、簡単にご紹介します。

今回の上場数量は7,300ケース(1箱15kg)ですが、入札は無作為に選ばれた見本を入札会場に並べ、品定めして札入れされます。1口に若布といっても生産地ごとに分けられ、部位ごとに分けられ、それぞれが1等、2等に分けられますので、結構な品数になります。

通常お店に出回る葉っぱだけの若布は、真ん中の茎(中芯)を抜いてあるので「抜」という分類です。虫食いの跡があると「抜別」、毛藻(産毛のようなもの)が目立つと「抜並」、中芯を抜いてないのが「付」、その中で短いのが「付短」、細いのが「付細」、良くない部分を切り取った短い葉が「切葉」、茎から葉が生え始める短い葉の部分を「元葉」といったように、素人では何が何だかわかりません。そしてややこしいのが、宮城県は外洋漁場で生育したものに「外」という字を付けて内湾漁場のものと区別します。これは葉肉の厚さが異なるからで、「外抜」と「抜」、「外付」と「付」、「外付細」と「付細」いった具合に区別されるのです。岩手県はほとんど外洋に面しているということで区別はなく、「外」という字は付きません。
宮城県は電子入札なので、入札会場に端末が置いてあり、買受人がそれぞれ希望単価を入力しておりましたが、昨年からコロナ禍により密を避けるため入室が禁止されました。入札書に手書きで単価を記載して提出し、職員が代理入力をする方式に代わっております。

以前は待合室で情報交換したり、互いの入札価格を披露して勝った、負けたと騒いでいるのが楽しかったのですが、今は結果発表まで車の中で待機しなければならず、何とも味気ないのです。
落札価格はといえば、コロナの影響で業務筋の需要が弱く、初回から落ち着いた価格でスタートしました。5月の連休まで続く入札ですが、今シーズンが我々メーカーにとっても、生産者にとってもいい年となることを願わずにはいられません。

品定めの様子
品定めの様子
現在は使用されない入力室
現在は使用されない入力室

ブログ始めました

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ホームページリニューアルにあたりブログを始めました。

食品会社の社長たるもの一食たりともおろそかにしないという信念のもと、いつも何を食べるか真剣に悩みます。それを世間一般では食い意地が張っていると言うそうですが、気にしません。血液型を聞かれたらアンコ型と答えます。

と言うわけで、大好きな地場の食材に関わる情報を中心に、身の回りの産地情報を発信していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

まずは、収穫の始まった若布について。 弊社では毎年1月4日から新物若布の出荷を開始いたします。今シーズンの若布は、昨年秋の種付けから成長は順調でしたが、年が明けて成長が鈍っているようです。生産者が言うには海の透明度がものすごく良く、海底まで見えるとのこと。こういう海水は栄養塩が少なく、海藻の成長にとってはあまり良い状態ではありません。メカブの株も小さく、まだ市場に出荷できるサイズになっておりません。それでも1月26日から宮城県漁協気仙沼わかめセンターで丸メカブの入札会が始まるとの案内が参りました。もう少しで、新物の生メカブが市場に出回りますので、楽しみにしていてください。

生産者が運び込んできた生わかめの画像
生産者が運び込んできた生わかめ
工場長が計量中の画像
工場長が計量中です

現在、弊社でボイルした新物ワカメは、関東、関西地区のイオンリテール様で「切れてる早採りわかめ」として、㈱ヨーク様で「浜ゆでわかめ」としてお買い求めできます。

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