「妊娠中にイカの塩辛を食べても大丈夫?」
好きだけど、なんとなく不安。そんなふうに感じる方は多いと思います。
結論からいうと、妊婦さんはイカの塩辛を積極的に食べないほうが安心です。厚生労働省は、妊娠中はリステリア菌に感染しやすく、冷蔵食品でも増えることがあるため、食べる前に十分加熱すること、また妊婦向け資料では加熱されていない食品や冷蔵のまま食べる食品に注意するよう案内しています。
イカの塩辛は、商品によっては加熱せずに食べる前提の冷蔵食品です。さらに、厚生労働省は過去に低塩分のイカの塩辛を原因とする広域食中毒について注意喚起しており、低塩分タイプは製造から販売まで一貫した低温管理が必要だとしています。
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妊婦はイカの塩辛を食べてもいい?
安全性を優先するなら、避けるか、少なくともそのまま食べるのは控えるのが無難です。妊娠中は、一般の人よりもリステリア菌による食中毒に注意が必要で、妊婦が感染すると胎児や新生児に影響することがあります。厚生労働省は、妊婦向けに「冷蔵庫を過信せず、食べる前に十分加熱しましょう」と呼びかけています。
塩辛は「塩が強いから安全そう」と思われがちですが、厚生労働省の通知では、低塩分塩辛は食中毒菌の増殖抑制効果が期待できない場合があるとされています。つまり、塩辛だから自動的に安心とは言えません。
なぜ妊娠中は注意が必要なの?
理由は大きく分けて2つあります。
ひとつは食中毒菌、もうひとつは寄生虫です。
厚生労働省によると、妊婦はリステリアに注意が必要で、リステリアは塩分に強く、冷蔵庫内でも増殖することがあります。妊婦向け資料では、加熱されていない食品や冷蔵のまま食べる食品は注意対象として扱われています。
さらに、イカはアニサキスが寄生する魚介類のひとつです。厚生労働省は、イカなどの魚介類を生、または冷凍や加熱が不十分な状態で食べるとアニサキス食中毒が起こると案内しています。
イカの塩辛は「生もの」に近いと考えたほうがいい?
商品によりますが、かなり慎重に見たほうがいい食品です。
一般的なイカの塩辛は、火を通してから食べるより、そのまま食べることが多い食品です。そのため、妊婦さんにとっては「十分加熱された安全な料理」とは言いにくい場面があります。厚生労働省が妊娠中に推奨しているのは、加熱された食品を食べることです。
また、塩辛は要冷蔵で販売されることが多く、低塩分タイプでは一貫した低温管理が必要とされています。これは裏を返すと、保存や流通の状態が悪ければリスクが上がる食品だということです。
少量なら食べても大丈夫?
「ひとくちだけなら平気かな」と思うかもしれませんが、妊娠中は“量が少ないから安全”とは言い切れません。 厚生労働省は、妊婦は少量のリステリアでも重症化しうると案内しています。
そのため、自己判断で「少しなら大丈夫」と考えるより、妊娠中だけは避けるほうが安心です。どうしても気になる場合でも、そのまま食べるのではなく、十分に加熱できる料理に使うほうが安全寄りです。これは、厚生労働省の「食べる前に十分加熱」という考え方に沿っています。
妊娠中に食べるならどうしたらいい?
いちばん安心なのは、食べないことです。
それでも食べるなら、少なくとも次の点は大事です。
- そのまま食べない
- 中心までしっかり加熱する
- 開封後長く置いたものは避ける
- 要冷蔵品は保存状態に注意する
厚生労働省は、妊婦向けに加熱食品を勧めており、リステリアは冷蔵庫内でも増えることがあるとしています。低塩分塩辛についても、10℃以下での一貫した低温管理が必要とされています。
こんな場合は特に避けたほうがいい
次のような塩辛は、妊娠中は特に避けたほうが安心です。
- 手作りで加熱していないもの
- 低塩分タイプで保存状態が不明なもの
- 開封から時間がたっているもの
- においや色に違和感があるもの
公的資料でも、低塩分塩辛は通常の高塩分熟成塩辛とは異なり、食中毒菌の増殖抑制が期待できず、低温管理が重要とされています。
妊娠中にイカを食べたいときの代わりは?
イカ自体を食べたいなら、しっかり加熱した料理を選ぶのがおすすめです。
たとえば、イカの煮物、炒め物、焼き物のように、火がしっかり通っているものなら選びやすくなります。
妊娠中の魚介類で注意したいのは、水銀だけではありません。厚生労働省の妊婦向け情報では、魚介類は種類と量に注意しつつ、食中毒予防の観点では加熱が大切です。
まとめ|妊婦さんはイカの塩辛を避けるほうが安心
「イカの塩辛 妊婦」で気になっている方に向けてまとめると、妊娠中はイカの塩辛をそのまま食べるのはおすすめしにくいです。妊婦はリステリアに注意が必要で、厚生労働省は冷蔵食品でも増えることがあるため、食べる前に十分加熱することを呼びかけています。
さらに、イカはアニサキスの寄生対象であり、塩辛では低塩分タイプの食中毒事例もあります。だからこそ、妊娠中は「少しだけなら」よりも、避けるか、食べるなら十分加熱という考え方が安心です。